熊本一の歴史を誇る酒造・山村酒造【れいざん】

豊かな水に恵まれた地・高森町で
職人たちの手しごとによりつくられる銘酒

 

 

宝歴12年(1762年)創業、熊本で一番長い歴史を持ち、高森町の地下水と熊本の厳選した米から作られる純米日本酒【れいざん】で有名な山村酒造。

こちらは、事前予約を行えば酒造見学をすることが可能である。

どのような場所でどのようなものを使ってれいざんはつくられているのか。専務の山村弥太郎さんに案内して頂いた。

 

 

まず出迎えてくれたのは「酒林」という軒下に吊り下げられた、竹籠に杉の葉を差し込み葉先を球状に揃え刈り取りまとめたもの。山村酒造の酒林は、軽トラック1台分もの杉の葉を使ったかなり大きいものなのだとか。
これは、毎年12月に新酒ができたことを知らせる役割を果たしている。出来たばかりのときは葉がすべて緑色だが、時間の経過と共に褐色へと変化するので、季節の移ろいを感じさせてくれる。
またこの変化が、お酒の熟成に似ていることから象徴的に使われている。

 

一歩中に入ると見える、大きな梁と柱、造りに歴史を感じられる

 

まず、案内して頂いたのは「釜屋」という場所。ここでは米の最初の処理を行っているそう。
洗米したのち、たっぷりの水を吸水させ、その後蒸気で蒸していく。

 

 

 

年中ほぼ同じ温度を保っているという、地下深くから湧き出す仕込み水。
阿蘇外輪山の伏流水は柔らかい水質で、飲み物としても絶品だ。

「酒の成分は8割が水ですから。水はかなり大事ですね」と山村さんは話してくれた。

 

 

続いて案内して頂いたのは酒蔵へ。中は土間や土壁という造りのおかげで年間を通して室温が約12度に保たれている。大きなタンクが並ぶさまは圧巻だ。

タンク1本で一升瓶が約2000本できるそうで、年間14万~15万本が造られている。

この酒蔵の上には室(むろ)と呼ばれる部屋があり、蒸しあがった米が運ばれていく。
上に登る階段も、蔵が建てられた当初のものがしっかりと残っている。室の中は非常に繊細で神聖な場所のため、蔵子のみが入れるのだそう。

 

櫂入れの様子。水、麹、蒸米をじっくりと丁寧に混ぜていく

 

よく見ると、どのタンクも蓋をされていない。理由は、蔵にも住み着いている菌や酵母がいて、それらを取り込むためと言われているそうだ。

毎年、米の出来も違えば気温も違い、また細菌の働きにより作られる酒は味も微妙に変わることがあるのだとか。それをどうコントロールして一定のクオリティで「いい酒」を提供できるか、それが酒造りの難しさであり醍醐味だと山村さんは言う。

11月~4月までが酒造りの繁忙期。12月の忙しい時期は見学をお断りする場合もあるそうだが、もっとも活発に酒造りが行われるこの時期に見に行くのがおすすめだ。

 

萬延元年に建てられたので「萬延蔵」と名付けられた

 

 

 

以前、麹をつくる室として使われていた場所は現在改装され、「霊山ギャラリー」として解放されている。

 

見学後には、試飲も可能。

お気に入りを見つけたら、販売コーナーにて購入できる。お土産にも喜ばれること間違いなしだ。

 

 

 

『れいざん』の歴史を感じ、作り手の想いを知ることができる酒造見学。

それらを知ることにより、またお酒が一段と美味しく感じられるはず。

ぜひ、一度訪問してみてください。

 

山村酒造合名会社

住所/熊本県阿蘇郡高森町高森1645

電話/0967-62-0001

営業時間/9:0017:00(見学は要予約

休み/不定

P/あり

カード/可

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