【街場不動産】vol.12「物件の価値を創造するキーマンの話。」

只今発売中の「シティ情報くまもと1月号」の連載企画をWEBでもご紹介!誌面に載せきれなった写真も一挙公開いたします!

 

『ウエダ不動産事ム所』というチカラ強い味方を得て始まった連載「街場不動産」。ここでは、一般常識からできている市場マーケティングを一切頼らずに、現場にある雰囲気と風味を頼りにした“街場”的判断や空想を働かせて不動産物件をめぐり楽しむコーナーです。ぜひ、これをキッカケに店をはじめたり、新しいコミュニティをつくる人が出てくることを願いつつ、物件訪問をしていくのでヨロシクです!

 

今回紹介するのは、江津湖のすぐそばにある住宅街に佇む、築36年の鉄筋コンクリートマンション。その外観は何の変哲もなく普遍的。実際に目的の部屋の前まで行ってみても、このドアの先にどれだけ素敵な空間が広がるのかまったく想像もできなかった。

 

 

永山さんご夫婦が長崎から熊本に移住したのは、今から2年半ほど前のこと。長崎にいる頃から「あんぐら不動産」をチェックしており、DIY可の物件を探していたのだとか。「何でもしてOKという物件ってわりと少なくて。ここも、熊本に移住してから見つけた部屋なんです。あんぐら不動産にアップされたこの物件を見たときに、“あ、ここだ”と直感で入居を決めましたね」そう話すのはご主人の真策さん。

 

 

テーブルの上には、奥さまが淹れるコーヒーと手作りのお菓子が並ぶ。このテーブルも、既存のものから天板を取り外し、脚は別で購入したものを取り付けるというひと手間がかかったもの。暮らしの随所に二人のこだわりが垣間見える。

 

 

広いリビングには余計なモノは一切無く、プロジェクターの投影のために壁面は真っ白。一人用のチェアが日当たりの良い窓際に配置されている。心地良い音量のBGMが流れるこの空間で、長崎から一緒に来たカギしっぽの愛猫3匹(この日、シャイな2匹とは残念ながら触れ合えなかったが)と過ごす二人を見ていると、バランスの取れた“暮らしの余白”を感じられる気がした。

 

 

「実はここ、最初はDIY不可だったんですよ。当初、このマンションは屋上がポイントなのかなと思ってたんですよね。ですが、大家さんと交渉した結果、物件をよりよく魅せるのであれば、DIYしてもらおうということになって。永山さんが入居するこの部屋だけ、DIY可にしたんです。完成してみたら想像以上にかっこよくて本当にびっくりしました。ここまで完成度の高い住居のDIYは中々見られないですよ」と上田さん。リビングのフローリングこそお父さまに手伝ってもらったそうだが、元和室にもフローリングを伸ばし、畳が敷いてあったスペースはすべてモルタル塗りに、そして玄関やキッチンの壁に至るまで、徐々に自身で手を加えていったそうだ。

 

 

キッチンからリビング、そして奥さまの部屋まではひと続きとなっており、唯一個室として残る元和室は、なんと画家である真策さんのギャラリーとなっている。部屋のボリューム的に絵画の鑑賞に適した距離を保てないため、いずれは倉庫として使用するとのこと。マンションの一室に隠された今だけのギャラリー、それだけのワードで心躍らされる人も多いに違いない。

 

 

リノベーションやDIYで、画一的な間取り・デザインの部屋が生まれ変わることはもちろん、永山さんご夫婦のような、居住空間や暮らしそのものを自分たちのさじ加減で豊かにしていく“人”の存在が、物件、そしてエリアの価値を引き上げるカギとなるのだと、改めて感じた取材となった。

 

#物件情報

〈入居中〉

物件

アリアンス出水:鉄筋コンクリート造マンション3階建て

住所

熊本市中央区出水4丁目

※詳しい情報は『ウエダ不動産事ム所』まで問い合わせを!!

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