【街場不動産】vol.13「熊本の街を見守ってきた洋館を訪ねて。」

只今発売中の「シティ情報くまもと4月号」の連載企画をWEBでもご紹介!誌面に載せきれなった写真も一挙公開いたします!

 

『ウエダ不動産事ム所』というチカラ強い味方を得て始まった連載「街場不動産」。ここでは、一般常識からできている市場マーケティングを一切頼らずに、現場にある雰囲気と風味を頼りにした“街場”的判断や空想を働かせて不動産物件をめぐり楽しむコーナーです。ぜひ、これをキッカケに店をはじめたり、新しいコミュニティをつくる人が出てくることを願いつつ、物件訪問をしていくのでヨロシクです!

 


 

「最近、リノベーション物件が続いていたから、今日は古民家に行きましょう。まったく手を入れず、ありのままで貸そうかなと思ってるんです」。そう話す上田さんと向かったのは、熊本駅の真裏。春日小学校横のわき道をぐんぐん登っていくと、左手に見えてくる大きな洋館が今回紹介する物件だ。

 

自分より何倍も生きてきた建物の迫力に、最初こそ驚いたが、徐々に好奇心や早く探検したい気持ちが勝り、いつの間にかカメラを抱えて上田さんが鍵を開けてくれるのを心待ちにしていた。意気揚々と玄関をくぐると、目の前には大きな絵画、そしてちょっとした窪みがあり、「これね、池らしい(笑)」と上田さん。想像以上の豪邸だ。

 

 

玄関左手には応接間、右手に階段、奥には和室に縁側…と、見渡しても何部屋あるのか分からないほど、とにかく広い。

 

 

レトロなオレンジタイルが時代を感じさせる台所の横には、使用人部屋まで完備されている。アニメや漫画の世界で見ていたお屋敷に、まさか実際に足を踏み入れられるとは!

 

 

縁側に沿って奥の方に向かうと、丸く切り抜かれた壁の先に茶室、そしてお稽古部屋が配置されている。昔は習い事をするのにも家に先生を呼び、子どもたちは皆一緒に学んでいたのだそう。

 

 

1階には、他に水回りと小上がりの書斎がある。書斎の真下には、外から見るとちょっとしたスペースが空いており、以前ここで犬を飼っていたのだとか。物置としても使えそうなほどの広さだ。

 

 

縁側の外には、丁寧に手入れされていたであろう日本庭園が広がる。今となってはビルが多く立ち並ぶエリアだが、ここに人が住んでいた頃は周囲に建物が何もなく、更地が広がっていたそう。今の熊本の街の姿を、喧騒から離れた小高い場所から庭越しに眺める景色は、きっと最高に違いない。

 

 

さて、1階はこのくらいにして、階段を登っていく。

 

 

中2階的な位置には物置として使える小部屋があり、さらに登ると子ども部屋に辿り着く。1階は和風要素や昭和っぽさが多く感じられたが、こちらは登ってすぐにパステルブルーが鮮やかな洋室が視界に飛び込む。

 

 

反対側には和室が2部屋あり、いわずもがな、1階からよりさらに遠くまで眺望を得られ、風が気持ちよく抜けていく。ここから下を覗くと、この家のトレードマークでもある赤い屋根が見え、屋根に布団を干してその上に寝転がるという、子どもの頃の夢がいかにも似合いそうでワクワクする。

 

 

「駅裏という好立地でこの広さ、住むには広すぎるかもしれないけど、旅館やレストランとして活用できればいいよね」なんて上田さんは話す。確かに新幹線から降りてすぐの場所に、旅館やゲストハウスが少ないのも不思議だ。この風合いを生かして、空間デザインの展示なんかもかっこいいんじゃないだろうか? 思い出が詰まったこの家を、新たな出会いが溢れる場所として使いこなしてくれるアイディアを募集します!

 

#物件情報

物件

2階建一軒家

住所

熊本市西区春日

間取り

12LDK+蔵

※詳しい情報は『ウエダ不動産事ム所』まで問い合わせを!!

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