SAUNA JOURNAL KYUSHU@大福湯(熊本市中央区坪井)

サウナが好きだ。サウナ、水風呂、外気浴を繰り返せば強制的に雑念はリセットされ、温冷の狭間に桃源郷が垣間見える。そして九州はもとより入浴文化が発達しており、綺麗な水源に恵まれている。そんな九州をサウナ聖地にしたい!そう夢見るサウナ好き編集者がサウナの素晴らしさを読者の皆さんに伝えるために連載する本企画。今回は熊本銭湯サウナの代表格、『大福湯』のサウナをご紹介します。

 

坪井温泉 大福湯@熊本市坪井 

銭湯は、世代をつなぐ小さな世界

『大福湯』は記録に残っている限りで80年以上、熊本市坪井にその姿を残し続けている銭湯だ。現在の店主・野村さんのひいおじいさんの代から脈々と、無くてはならない存在として今でも家族で湯を守り続けている。

中心市街地からほど近いに坪井に立地しているこ ともあり、昔馴染みの常連から学生まで様々な客層が訪れては温浴を通してコミュニケーションが取られているのも大きな特徴だ。サウナ室では、どんな立場の人だろうと一人の客。服も着てないとく れば見栄の張りようもない。本当の意味で裸になった、飾らない会話が面白いのだ。『大福湯』は老若男女様々な人々が集う場所。そんな常連さんや学生たちとのコミュ ニケーションも一つの楽しみだろう。

『大福湯』に来たらサウナ好きでもまずはお湯を楽しみたい。浴室内にはジェット湯、バイブラ、打たせ湯や寝湯、電気風呂に2種の岩風呂など9種の風呂が揃うお風呂パラダイスなのだ。決して広大ではないスペースをフル活用して、客に楽しんでもらいたいという店主の「愛」を感じる素晴らしい充実ぶり。その愛はサウナにもし っかりと反映されており、高温サウナ、低温サウナ、冷凍サウナと3室も揃っている。

浴室にはなんと9種類のお湯があり、ジェット、バイブラ、打たせ湯、寝湯、電気風呂、薬湯などまさに銭湯エンターテイメント!大福湯に来たら、まずはお湯を楽しみたい
2つの岩風呂にはそれぞれ違った種類のお湯が用意されておりその日の気分で楽しめる

取材当日、サウナ室には「桧湯で使った桧が良い香りだったのでサウナでも楽しんでもらいたくて」と桧の棒が置かれており、まるで森の中にいるような気分を味わえた。そして何よりサウナ室内や浴室のマットや床 が隅々までキレイにされていて、清潔感があることが素晴らしい。

浴室内にあるメインのサウナ室。METOS社製の対流ストーブを使用している。低温サウナとあるが90〜100度前後で湿度もあり、気持ちよく汗をかけるセッティングだ。
更衣室にある高温サウナはこの日100度前後で湿度低めの設定。スペースが小さい分、熱をダイレクトに感じる
冷凍サウナはこの日マイナス5度設定。サウナで火照った体を冷却できる。水風呂後の休憩スペースとして使うもよし。水風呂が苦手な人はサウナから直行するのもいいだろう
水風呂は地下水汲み上げの冷泉。肌ざわりも良く、20度前後で気持ちよく入れるので水風呂初心者におすすめしたい

あるインタビューで「サウナは気分だ」という言葉を聞いたことを今でも鮮明に覚えている。すなわち、客がいい気分になれるように施設の人々がいかに「愛」を持つのか。そしてその「愛」を受けた客がその施設を大切に思うこと。その両者の「想い」自体が、施設の持つハード的な魅力以上に温浴の時間を「良い気分」にしてくれる。そんな信頼関係が『大福湯』にはあると思う。

その心地良い場所に集まる人々は、世代を超えて交わりあい、小さな世界をつくって いる。そんな世界の住人としてどっぷりとハマるのもいいし、さながら旅人のように、普段とは違うコミュニケーションやホスピタリティを感じに訪れるのもまた一興だろう。様々な楽しみ方を受け入れるだけの懐の深さを『大福湯』は 持ち合わせている。そのような銭湯が熊本にあることに感謝しつつ、施設を営む人々やそこに通う人々を今後もリスペクトしていきたい。

そうそう、大福湯の上にあるマンション。部屋を借りると大福湯に入り放題なのだとか!お部屋を探している方いかがでしょう?

大福湯

住所/熊本市中央区坪井2-5-28

電話/096-343-7868

時間/13:00~23:00

休日/火曜

駐車/あり

男女ともにサウナあり

BEYOND THE 水風呂

九州のサウナパイセンに、初心者最大の関門である水風呂をどう乗り越えたのかを語っていただきます。

今月のパイセン

『ぷにか』さん 『九州サウナ放浪記』

九州を中心にサウナ情報や放浪記録を綴ったブログ「九州サウナ放浪記」を運営中!

僕は”熱い!”と感じる高い湿度(アウフグース)を浴びる事で水風呂に入れるようになりました。茹だる暑さの夏場に海に入りたくなる感覚と同じですね。熊本だと『湯らっくす』のアウフグースは体感高い湿度だと思います。熊本ならではの方法だと20℃超えの水風呂から慣れていくのもオススメ。水質が抜群ですので。慣れてくると自然にもっと冷たい水風呂を試してみたいと思うようになります。こちらの方法だと『大福湯』が向いているかと思いますね。

SAUNA COLUMN 『サウナと音』vol.1

atk/ミュージシャン、コンポーザー、サウンドデザイナー

2013年~2015年まで熊本に在住。現在は東京を中心に熊本、福岡と多拠点で活動中。2017年7月にサウナ大使 タナカカツキ氏、TABILABO代表 久志尚太郎氏を招きサウナトークイベントを企画開催。湯らっくすのメディテーションサウナのサウンドデザインとイベントの企画を担当。サウナの入浴頻度は週7以上。音楽とサウナと美女をこよなく愛する。座右の銘は「サウナチャンスは逃さない!」

『サウナはクリエイティビティーを立ち上げるためのツール』

はじめまして!今月からこちらのコラムを担当させて頂くことになりましたatkと申します。昨今流行が本格化してきましたサウナについて自分なりの視点でその魅力や情報をお伝えしていきたいと思っていますのでどうぞ宜しくお願いします!

まずは僕にとってサウナとはどんなものなのかお話していきたいと思います。

キッカケは友人からの勧めでした。「ととのう」という感覚に興味を持って入ったサウナにどっぷりとハマってしまって今や週7以上通うようになりました。クリエイターにとって大事なのは集中力を高めハイパフォーマンス状態を如何に作り出すかだと考えていましてそれを所謂「ゾーンに入る」と言ったりします。

サウナ→水風呂→外気浴を繰り返すことによりリラックスと同時に覚醒した状態に入り、クリエイティブなアイデアや問題の解が突然湧いてきたりします。興味本位で入り始めたサウナですが今や自分のクリエイティビティを立ち上げるためになくてはならないツールになりました。

サウナ未経験の方は是非試して頂きたいと思っております。その為にはその施設にいくかというのもポイントでして、熊本ではもちろん湯らっくすがオススメです!次回もどうぞお楽しみに!

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