【街場不動産】vol.14「この土地のこれからを繋ぐ川舟。」

只今発売中の「シティ情報くまもと5月号」の連載企画をWEBでもご紹介!誌面に載せきれなった写真も一挙公開いたします!

 

『ウエダ不動産事ム所』というチカラ強い味方を得て始まった連載「街場不動産」。ここでは、一般常識からできている市場マーケティングを一切頼らずに、現場にある雰囲気と風味を頼りにした“街場”的判断や空想を働かせて不動産物件をめぐり楽しむコーナーです。ぜひ、これをキッカケに店をはじめたり、新しいコミュニティをつくる人が出てくることを願いつつ、物件訪問をしていくのでヨロシクです!

 


 

「river cRaft」と名づけられたこのアパートは、平成24年に起きた白川の氾濫で1階部分が浸水してしまい、取り壊しも決定していたという建物。しかし、周りを囲むのどかな風景に溶け込み、白川を眺めるというロケーションには価値がある。ダメージを受けた過去は消せないが、それで取り壊してしまうのは、これからの可能性を捨てることになるのではないだろうか。そこで、この物件の価値を理解し、ブラッシュアップしようと踏み切った大人たちがいた。彼らはここを新たにリブランディングし、浸水部分をリノベーションによって生まれ変わらせたのだ。

 

建物のすぐそばを流れる白川

元々は全室2DKの間取りだったものを、1階の4部屋のみ、壁を取っ払い12畳の1DKに。また部屋ごとに、収納の扉の有無やアクセントウォールの色、床材の種類など、細部が少しづつ違うという遊び心も忘れていない。ほんの少しの工夫で、同じ間取りの部屋の印象はここまで変わるのだ。

 

 

6.5畳のダイニングキッチンには、「見せる収納」の腕が試されるステンレスフレームのシンクが設置され、その無骨なデザインとコロンとした電球が絶妙にマッチし、男女問わず、立って様になるスペースとなっている。

 

黒板塗料が塗られた大きな扉を開けておくと、ベランダ側の窓からダイニングに光が伸びてくるのも気持ちいい。掃除の際には、玄関まで一直線に開放してもいいかも。玄関側には畑とその向こうにアパートが建っているだけなので、周りの目を気にする必要もなし。澄んだ風と川のせせらぎを部屋で独り占めできる。

 

 

また、お気に入りのテーブルとチェアを揃えても余るくらい余裕のあるダイニングは、一人暮らしには贅沢すぎるほどだ。私だったら、キッチンのウォールシェルフに合わせて、木の天板にアイアンの細い脚が付いた2人掛けテーブルを置きたい。ここでゆっくりモーニングを楽しむためになら、早起きも頑張れそう。

 

 

あ、早起きついでに川沿いを散歩するのはどうだろう。実はここ、階段で川の傍まで降りられるようになっている。大小さまざまな石が敷き詰められ、ポコポコとした道のりをゆっくりのんびり歩くのもたまにはいいのでは?川に沿ってひたすら進むと、一周してアパートの敷地内に戻って来れるのも楽しい。

 

 

車でここへ来るには、メインの通りから細道に入り、ぐるっと回る一本道しか方法がなく、一見不便さが際立つ場所だ。しかし、裏を返してみれば、私だけが知っている穴場スポットだったり、友人を招く時にちょっと自慢げに教えたくなる秘密の場所だとも考えられないだろうか。そんな付加価値を付けてあげると、住むのもいいけれど、知る人ぞ知るパン屋さんや、自然の中で癒される小さなサロンがあっても素敵だな、なんて妄想が捗る物件でした!

 

#物件情報

物件

鉄骨造アパート2階建て

住所

熊本市北区龍田1-24-6

間取り

1DK

賃料

5万円(駐車場1台、ネット料金込み)

敷金・礼金

各1ヶ月

※詳しい情報は『ウエダ不動産事ム所』まで問い合わせを!!

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