SAUNA JOURNAL KYUSHU@たかの湯(健軍)

【vol.6】たかの湯

九州の銭湯サウナは『たかの湯』から始まった

健軍商店街からほど近く、今なお昭和の風情を色濃く残す地域に根ざした営業を行なっている『たかの湯』。

昭和61年から『たかの湯』の歴史は始まっているが、実はもともと『中央湯』という銭湯が営まれていた。当時の主人が高齢を理由に引退をすることが決まった時に、隣にあった『理容タカノ』の高野さんが銭湯を引き継ぐことになったというのが『たかの湯』の始まりだ。

当時は全く異なる業種ゆえ「どうしたものか」と悩んだそうだが、近隣に風呂の付いていない世帯もまだまだ多かった時代。多くの存続を求める声に触れ、一念発起して引き継ぐことを決めたのだとか。

その当時、サウナというものは浴場のなかでも特別な存在で、料金も高く身近な存在とは言えないものだった。そこで高野さんは誰でも気軽にサウナを楽しんでもらいたいと九州の銭湯では初めてお湯を沸かす熱と蒸気を利用した『湿式サウナ』を導入。

※現在では20年前の建て替え時に合わせてドライサウナに改装されています。

男性側92度、女性側90度の設定。オリンピア製の遠赤外線ストーブは発汗スピードが早く、ものの5分で汗が吹き出る!
高い天井に白と青のコントラストが美しい浴場。コンパクトにまとまっているからこそ落ち着く空間
お湯、水風呂ともに水道水を使用。地下水が豊富に湧き出る健軍水源地からほど近い立地だからこそ水質は抜群!

当時は銭湯にサウナを導入するにもなかなか営業許可が下りなかったそうだが、様々な努力のすえ誰にでも気軽に入れる銭湯でサウナを楽しめるようになったのだそう。その時代、敷居の高かったサウナを楽しみたいと、まさに芋洗いのように多くの客でごった返したのだとか。

そして多くの同業者も見学に訪れ、銭湯にサウナを併設するスタイルが九州に広がっていった。まさに九州銭湯サウナの始祖といえる存在なのだ。そんな発想も異業種から銭湯業界に足を踏み入れた高野さんの常識をひっくり返すアイディアあってのこと。

「銭湯は地域の皆さんへの恩返しの気持ち」というのが高野さんの信条。熊本震災の際には3ヶ月間、風呂に入れず困っている人たちに向けて無料で開放を行い、その後9月まで罹災証明書を持参すれば無料でお風呂に入ることができた。地域への愛と、溢れるフロンティアスピリッツ。

創業当初から高野さんを突き動かした熱い想いが、今なお熊本の街に素晴らしいサウナと銭湯を提供してくれていることが嬉しい。

たかの湯

住所/熊本市東区栄町1-46

電話/096-369-9512

時間/14:00~23:00

休日/月曜

カード/不可

駐車場/あり

男女ともにサウナあり

入浴料/大人400円

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