For smile. “おいしい”の中から選ばれ続けるために。

喜びに寄り添える店でありたい。

アントルメ果樹

 

美味しさと会話と空間が、温かな思い出を紡ぐ。

 

“愛され続ける店”と、いわゆる“人気店”はイコールではない。その違いは何だろうかと考えていたとき、ひとつの答えをくれたのは熊本市東区にある『アントルメ果樹』。オープンから27年目を迎える今も多くのファンが集う店は、紛れもなく“愛され続ける店”だ。

以前働いていた小さな会社では、社員の誰かが誕生日だった日、必ずケーキを注文するという習慣があった。ある時、誕生日の人がいて、いつものようにケーキを用意しようと相談していたら、普段物静かな同僚が「ちょっと遠いけど、ケーキが本当に美味しいから今日は『アントルメ果樹』に行きたいです!」とリクエストしていた。その日が誰の誕生日だったかは、もう忘れてしまったけれど、同僚が幼い子どものようにキラキラと目を輝かせていたことだけは、今でもしっかりと記憶に残っている。

山江村産の栗が丸ごと一粒入った「里山モンブラン」(450円)。上品な甘さのカスタードをペースト状にした栗で巻く自由な発想にオリジナリティが光る

 

 

『アントルメ果樹』のケーキを語るとき、同僚があんなにも笑顔を浮かべていた理由はなんだったのだろう?そんなことに想いを巡らせながら、先日久しぶりに店を訪れた。外はうだるような暑さにも関わらず、多くのファンで賑わう店内。すると、スタッフの方が手渡してくれたのは、自家製だという一杯の紫蘇ジュース。ルビーのように美しい紫蘇ジュースは、元気が湧いてくる味がした。その存在がどうにも気になって、店主の柴田さんに尋ねると、「熱い中、わざわざ足を運んでくれたお客様に感謝の気持ちを伝えたくて始めたんです」と優しい笑顔をみせる。そして「紫蘇ジュースに関しては、パートで来てくれているスタッフさんたちの方が上手なんですよ(笑)」とも。

 

 

県産の材料で作るケーキはもちろん、来てくれた人を労うためだけに作られる紫蘇ジュースには「お客さまと喜びを分かち合いたい」と願う柴田シェフやスタッフの想いが詰まっている。かつての同僚を笑顔にさせたのは、ケーキを通じて喜びに寄り添ってくれた『アントルメ果樹』での温かな時間だったのだろう。

 

 

 

 

アントルメ果樹

住所
熊本市東区東野1-5-5
電話
096-368-2800
営業時間
9:30~19:00
定休日
第一火曜
駐車場
あり
カード利用

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