【インタビュー】Major 1st Album『swanflight』/ Halo at 四畳半

 千葉県佐倉市発の4人組バンド「Halo at 四畳半」。10月にメジャーデビューを果たし、まさにスター街道を走り出したばかりの彼ら。今回、本号でお届けしている熊本の酒場特集にちなみ、世界各国の3040種類もの豊富なクラフトビールと季節の果物や野菜を使用したタルトとキッシュを扱う『tartelette』にて、ボーカルの渡井さんにインタビューを敢行。店の雰囲気を気に入った様子の渡井さん(Vo & Gt)はリラックスしたムードの中、最新作やバンドがこれから目指す所を教えてくれた。

 

『シティ情報くまもと12月号』では文字数の都合上、残念ながら掲載できなかったインタビューの模様を、『KUMAMACHI NAVI』ではすべてお届けします!

 

Profile/ ’12年より前進バンドを経て「Halo at 四畳半」としての活動をスタート。以来、これまでに3枚のミニアルバムと1枚のシングルを発売し、満を持して’18年10月に『swanflight』でメジャーデビュー。感情を刺激するサウンドと心情に届くリリックが話題を呼ぶ。12月より全国9ヶ所でワンマンツアーを開催する

 

「変わらずに変わって行きたいと、4人が同じ方向を向いています。」

 

ー今回はお酒とスイーツを楽しめる『tartelette』にお越しいただきました。
渡井:すごくオシャレで素敵なお店ですね。
ーお酒は普段から飲まれますか?
渡井:ライブの打ち上げで飲むことが多いですね。お酒自体は弱いんですけれど、日本酒の味が大好きです。
ー日本酒が好きと聞くと、お酒が強いのかなというイメージがあります。
渡井:よく言われるんですよ(笑)。ただ日本酒の味が好きで、嗜むという感じですね。
ーメンバーの皆さんで飲まれることはありますか?
渡井:僕はボーカルなので、ライブの前日は基本的に飲みません。ライブの前夜から開催地に泊まることがあるんですけれど、ドラム(片山)とギター(齋木)はお酒が大好きなので、前日から飲んでいます。その二人は各地を回りながら、飲み歩くことも楽しんでいるようです。行きの道中でも、「着いたらどこの居酒屋に行く?」って話しています。

 

ーこれまで熊本に来られたことはありますか?
渡井:以前ライブで訪れたことがあります。初めてのライブで熊本に来た時は、体調を崩していたんです。ライブが終わって、翌日は一日オフだったんですけれど、一日中ホテルで寝ていて…。せっかく宿泊先が熊本城近くのホテルだったので、間近で見られるかなと思っていたんですけれど、見ることもできず。僕がうなされている時にも、ベースの白井は熊本城に足を運んで、現地の方とお話されたみたいです(苦笑)。だから今回はリベンジということで、元気な状態で来られて良かったです。

ーご出身は千葉県なんですよね。熊本と似ているなと感じるところはありますか?
渡井:僕らが出て来た所は決して都会とは呼べないのですが、逆に自然が多いと落ち着くというか…故郷と同じ匂いを感じます。そういう意味では、熊本もビル群という感じではないと思うので、落ち着きますね。

 

世界各国の30〜40種類もの豊富なクラフトビールを扱う『tartelette』で、渡井さんはスウェーデン産の「オムニポロ オリジナル ポプシクル アイスクリーム ピルス」をセレクト。「レモンとチーズのタルト」と合わせて、爽やかな昼飲みに

 

 

ーそれではアルバムの話に移りたいと思います。まずは、初のファーストアルバムのタイトル『swanflight』に込めた意味を教えてください。
渡井:もともとあった「swan」と「flight」という単語を合わせた造語です。そのままだと「白鳥の飛び立ち」という意味になるのですが、「swan」という言葉が「詩人」という意味も持っていて、「Halo at 四畳半」として、僕自身も詩を書く者としての “詩人”だし、メンバーも音でHaloの世界観を語る者だと思っています。『swanflight』を聴いた人がそれを受け取って、誰かに語りかけるキッカケになったら良いなと。そんな想いを『swanflight』という言葉に込めました。
ーリード曲となる『悲しみもいつかは』にも、「詩人」というキーワードが入っていますね。
渡井:そうです。まさにそこともリンクして、アルバムタイトルが追いついたなと我ながら思っています(笑)。

ー本作は以前から温めていた曲が多いんですか?
渡井:アマチュア時代の楽曲を2曲再収録していて、新曲は10曲入っています。新曲に関してはすべて今年に入ってから制作した楽曲です。
ー出来立てホヤホヤですね!
渡井:鮮度が高い状態でお届けしています。
ー特に5曲目の『水槽』は、ファンの間でもずっと音源化を熱望されていた楽曲の一つなんですよね。
渡井:これは前身バンドの頃から演奏していた曲で、音源が無いにも関わらず、ファンの方々から「いつ音源化するの?」というたくさんの声をいただいていました。僕ら自身もずっと、「メジャーデビューする時には、最初のアルバムに絶対『水槽』を入れよう」という話をしていたので。
ー念願叶って…
渡井:そうです、ようやく実現しました。

 

ーまた、今回のアルバムのテーマは「悲しみ」を描いているとお伺いしました。
渡井:リードトラックの『悲しみもいつかは』もそうですし、全体を通して言うと「悲しみ」を歌っていないものもあるんです。これはいつもそうなんですけれど、テーマを決めてアルバムを作っているのではなく、楽曲が揃ってから「このアルバムを通して伝えたいことはなんだろう」と考えています。今回はその中で浮き彫りになってきたのが「悲しみ」でした。ただ、マイナスの意味だけではなく、悲しいことは避けられないけれど、それでも前に進んでいくための音楽になっていると思います。
ーたしかに、それぞれの悲しみを受け入れて、前に行こうという力強くも優しいメッセージを感じました。
渡井:そういう風に受け取ってもらえたら嬉しいです。

 

 

ー本作もそうですが、「Halo at 四畳半」の曲名は全体的に、小説のタイトルのようですね。最新アルバムもいろいろな世界観が詰まった短編集のようだなと感じました。本や映画からインスピレーションを受けるということもあるのでしょうか?
渡井:今回に関して言えば、特別に何かを参考にしているということはありません。僕が曲作りをする際、いつもやっていることがあるんですけれど、勝手に脳内で映画とタイアップしているんです。映画や本を読んで、「これにもし自分が主題歌を付けるなら、どんな曲にしよう」と普段から思いながら曲を書いていました。その経験を活かして、今回の物語チックな曲だったり、作品に寄り添っているような曲をだんだんと書けるようになったのかなと思います。
ーもともと本や映画はお好きなんですか?
渡井:はい。じゃあ誰が好きかと聞かれたら、そこまでコアな監督の名前が出てくるわけではないんですけれど…休みの日に本を読んだり映画を観たりすることは大好きです。
ーそういったところから、どんどん世界観が広がっていっているんですね。
渡井:職業病なんですけれど、生活する中で出会う色々なものから、曲のエッセンスを得ようとする状態になっているんです。映画やマンガに関しては特に、「伝えよう」というものがあって作られるものなので、受け取るものは大きいですね。
ー常にアンテナを張っている状態なんですね。
渡井:それが楽しくもあるので、楽しみながら曲を作っています。

 

ー普段、曲や歌詞はどんな時に思い付きますか?
渡井:色々なパターンがあるんですけれど、僕が曲を書く三大名所があるんです。一つ目がお風呂です。半身浴をよくするんですけれど、お風呂に浸かりながら、急にアイデアが降ってくることがあったり。あとは、深夜帯の自室です。深夜に曲を書いていると、昼間よりも感情が高ぶるのか、寝る直前に歌詞が湧いてくることが多いんです。
そして、何の気なしに散歩をしている時に思い付くことも結構あります。特に考えが捗るのが、歩いている時ですね。
ー部屋に籠って考えるというよりは、普段の生活の中でふと思いつくことの方が多いんですね。また、歌詞と曲は、いつもどちらを先に作られているんですか?
渡井:これまでは同時に作ることが多かったのですが、今作では歌詞から作った曲があります。3曲目の「ヒーロー」という曲は、寺岡呼人さんに初めてプロデュースしていただいたということもあって、主に作詞のプロデュースをしていただきました。呼人さんから「歌詞から曲を作ってみよう」というテーマをいただいて制作を行ったので、とても新鮮でした。
ー新たなチャレンジだったんですね。

 

ー現在、アルバムが発売されてから一週間ほど経ちますが、反響はいかがですか?
渡井:僕らのメジャー最初の作品ということもあって、いつも以上にみなさんから「楽しみ」という声をいただきましたね。僕ら自身もそうなんですけれど、すごく待ちわびていてくださった方が多くて。このアルバムの発売にあたって、改めてメジャーデビューを僕ら以上に噛み締めてくださっている方もいて、「よかったね」や「Haloの音楽は改めていいね」とか「メジャーに行っても、変わらず良いところだけを残して進んでくれそうだ」など、たくさんの嬉しい言葉をいただいています。
ーファンの方々が書かれているブログなども拝見したのですが、皆さんすごく熱い想いを持っていらっしゃいますね。
渡井:嬉しいですね。
ーファンの方々のブログの語り口調も、「Halo at 四畳半」の世界観を意識されているものが多く、皆さんとても文章が綺麗だなと思いました。
渡井:僕もよく拝見するのですが、言葉の選び方がとてもお上手だなと思いますよね。ファンの方々がライブや作品の感想を投稿できるサイトがあるのですが、そこに僕らのことも書いていただいていて。いつも素晴らしいなと思っています。
ー「Halo at 四畳半」の曲の中に出てくる歌詞は、SF映画に出てきそうな単語もあったりして、「これはどういう意味だろう」と思って調べたり、勉強になる部分もあるなと感じます。
渡井:いえいえ(笑)僕自身も日々の生活の中で出会った、気になった言葉をメモして、それを曲に反映しているんです。僕自身も気になった言葉なので、それを聴いてくれる方が気になってくれるのは嬉しいですね。

 

ー普段、SNSをご覧になることはありますか?
渡井:今回、アルバムタイトルそのままのハッシュタグをつけていて、そのツイートを拝見していますね。皆さん、どんな感想を書いてくれているんだろうって。やっぱり嬉しいですよ。僕らも6年活動してきていて、CDを何度もリリースしてきたんですけれど、いまだに千葉県発のバンドの曲を、熊本でも聴いてくれている方々がいるということが信じられないです。
ーまた熊本でも、ぜひライブを実施してください!
渡井:そうですね。今回のワンマンライブは、九州の開催は福岡だけになってしまったので、いずれは熊本でもワンマンをできるように成長したいと思います。

 

ーそれでは最後に、今後のバンドとしての目標をお聞かせください。
渡井:僕たちの根底には「変わらずに変わって行きたい」という想いがあります。僕たちはずっとライブハウスで育ってきたバンドで、今でもライブハウスで切磋琢磨しているバンドに憧れを持っています。これからもライブハウスで生きていきつつ、それをメジャーデビューをキッカケに飛び越えていきたいとも思っていて。普段音楽を聴かないような人たちにも、街中やラジオなど、色々なところで出会う機会があると思うので、皆さんの生活の側に寄り添えるバンドになりたいなと。4人が同じ方向を向いています。

(シティ情報くまもと2018年12月号本誌掲載)

 

 

[RELEASE]
◉発売中

Major 1st Album
『swanflight』
●日本コロムビア/TRIAD
初回限定盤(CD +DVD) 3500円

http://haloat4johan.com/

 

[LIVE]

◉チケット発売中
『Halo at 四畳半 ワンマンツアー 2018-2019 “悲しみの朝の愛し方” 』
▶︎1月20日(日)
開場17:30 / 開演18:00
会場 福岡Queblick
料金 3000円(ドリンク代別)
※小学生以上チケット必要
※未就学児入場不可
問 キョードー西日本
092-714-0159

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